Amazonに出店したいけど、どうしたらいいかわからない。そんな方も多いのではないでしょうか?
実はAmazonに出店するのは簡単で、誰でも気軽にできます。この記事では出店の詳細な流れと費用をご紹介します。
目次
Amazonでの販売の全体像
ここでは出品用アカウントの作成から、商品を出品して販売するまでの大まかな流れをご紹介します。
1. アカウント作成
Amazonへ出品するには、出品用アカウントの作成が必要です。Amazonのセラーセントラルにアクセスして、業種や出品者情報、ストア情報などを入力し、本人確認を受けることでアカウントを作成できます。申し込みをしてから3営業日程度で審査が終わり、Amazonに出品して販売を始められるようになります。
2. 初期設定
Amazon出品用アカウントができたら初期設定をします。
・特定商取引法に基づく販売業者名
・連絡先
・支払方法に関する情報
・配送設定
・返品があった場合の設定
・医薬品販売業許可証※医薬品を販売する場合のみ
・古物商許可証※中古品を販売する場合のみ
3. 商品登録
出品したい商品をAmazonに登録する作業を行います。Amazonの商品登録には2種類方法があります。
相乗り出品
Amazonでは、一つの商品ページに複数の業者が出品できるようになっています。これは「相乗り出品」と呼ばれます。相乗り出品の場合、すでに商品ページが作成されているので、型番やJANコード、商品名などで検索してすぐに登録することが可能です。
カタログ登録して出品
まだAmazonに出品されていない商品の場合には、画像や商品名、JANコードなどの商品情報を入力して申請してカタログ登録を行ってから出品する必要があります。
相乗り出品は便利ですが、他事業者との競争が激しい出品方法でもあります。すでに出品されている商品であっても、他の商品とセット販売するなど別の商品ページを作成することで、競合を減らす戦術をとることも可能です。
4. 販売・発送
注文が入ったら、納品書を添えて発送手配をしましょう。購入者に商品を発送したら出荷通知をして連絡します。リードタイムを短くする工夫をして顧客満足度を高めるとリピーターの獲得につながります。
Amazonでは、倉庫での保管から、受注判定、梱包、出荷まで一括して代行してくれる「Fulfillment by Amazon(フルフィルメントバイアマゾン)」通称FBAというサービスがあります。
Amazonで販売する場合は非常に便利ですので、ぜひ検討しましょう。
Fulfilment by Amazonの詳細についてはこちらの記事をご覧ください。
→FBA(Fulfillment by Amazon)とは?料金、メリット、注意点、上手な利用法まで解説!
Amazon出店についてはこれだけ読めばOK!
Amazon出品用アカウント登録方法の詳細
本人確認書類など必要情報を用意する
Amazon出品用アカウントの登録手続きをする前に、まずは本人確認書類などの必要書類を用意しましょう。
・身分証明書
・取引明細書
・Eメールアドレス
・電話番号
・クレジットカード
・銀行口座番号
・登記簿(個人の場合不要)
が必要になります。
アカウント登録
「Amazonセラーセントラル」でアカウントを登録します。Eメールアドレスの認証を受けた後、
・業種(法人の場合にはビジネス情報として法人番号や会社情報)
・出品者の詳細情報
・手数料の支払用クレジットカード情報
・ストア情報(ストア名など)
・商品情報
を入力します。
最後に本人確認書類をアップロードすれば登録手続きは終わりです。
本人確認
Amazon出品用アカウントの登録では、本人確認が大きなハードルになります。情報提供が必要なのは登録者本人の身分証明書だけではありません。上述のように取引明細書についても提出しなければ本人確認が完了しないので注意しましょう。これは法人でも個人事業主でも同様で、書類の提出を受けてAmazonが審査をおこないます。審査は3営業日程度で終わり、Eメールで結果が通知されます。
出品プランについて
Amazonに出店するときには、出品プランを選ぶことが必要です。Amazonには小口出品プランと大口出品プランがあるので、それぞれの特徴を確認しておきましょう。
小口出品プラン
Amazonの小口出品プランは、一か月間の販売商品数が少ないときに適しているプランです。月間で49個までの販売数という制限が設けられている代わりに、月額登録料が一切かからない仕組みになっています。個人で小規模な販売にチャレンジしてみたいというときや、生産数などに制限がある商品だけを売りたいときなどに向いているでしょう。
小口出品プランでは、商品が1つ売れるごとに基本成約料が100円かかります。売れたときにだけ費用負担が発生するので、試しにインターネット販売をしてみたい商品をピックアップして小口出品プランで売るのも賢い方法です。
大口出品プラン
Amazonの大口出品プランは、大量販売をしたいときに向いているプランです。大口出品プランには月間の販売個数について一切制限がありません。基本成約料もかからないので、商品をたくさん売って利益を生み出したいときに適しています。多数の商品ラインナップがあるときや、ニーズが高い消耗品の販売をするときなどには大口出品プランを選ぶのが適切です。
大口出品プランは月額登録料として4,900円がかかります。49個以上の商品を毎月売れるのであれば、小口出品プランと比較してデメリットはありません。大口出品プランでは一括出品ツールを利用できたり、注文管理レポートの作成や、配送料金やお届け日時の指定を設定することができるメリットもあります。Amazonに出店して本格的に商品販売をしていくなら、大口出品プランにしておくと良いでしょう。
Amazon出店、出品する際にかかる費用
Amazonへ出品して商品販売をするときには、プランや販売内容に応じて手数料を負担することになります。ここではAmazonに出品した際にかかる費用をまとめました。
(すべて2022年2月時点の情報です)
1.月間登録料
月間登録料は、大口出品プランを選んだ際にかかる月額固定費です。毎月4,900円の手数料を支払います。小口出品プランでは月間登録料は無料です。
2.基本成約料
基本成約料は、小口出品プランを利用する際にかかる手数料です。商品が1点売れるごとに100円がかかります。大口出品プランでは基本成約料がかかりません。
3.販売手数料
販売手数料は、Amazonに出品した商品が売れたときに、商品1点ごとにかかる手数料です。商品カテゴリーごとに販売手数料の料率が定められています。8%、10%、15%の商品が多いですが、5%~45%まで幅広く設定されています。カテゴリーによっては最低販売手数料が30円と定められていることもあるので、少額商品を販売するときには気を付けましょう。
4.カテゴリー別成約料
Amazonでは販売手数料とは別に、カテゴリー別成約料を設けている商品カテゴリーがあります。本やビデオ、DVDやCD・レコードなどのメディアの商品についてはカテゴリー別成約料の負担が必要です。日本国内の販売では本は80円、DVDやビデオなどは140円と定められています。
5.大量出品手数料
Amazonに大量の商品を出品しているときには、大量出品手数料がかかる場合があります。メディア商品以外についてSKUが200万を超えたときに、200万を超過した分について1SKUごとに0.05円の費用を毎月支払うことが必要です。
※SKU=商品の種類の最小単位。同じデザインのTシャツであっても、サイズがS,M,L、色が白,黒とあれば、「6」SKUとカウントされます。
6.返金手数料
Amazonに出品した商品の返品があったときなどには、購入者に返金する必要が生じる場合があります。この際にはAmazonに返金手数料を支払わなければなりません。返金手数料は販売手数料に基づいて以下のようにして計算されます。
・販売手数料が5,000円未満…販売手数料-500円
・販売手数料が5,000円以上…販売手数料の90%
Amazon販売の注意点
Amazonに出品しても、思ったような利益が得られないことがあります。前項で解説した各費用の存在に加え「低価格に陥りやすい」というAmazonの仕組みが関わっています。
誰でも出品できるAmazonは、参入しやすい分、多くの競合が発生する可能性があります。「同じような商品であれば、より安いものを購入する」というユーザーも多く、価格競争が起きやすい傾向にあります。
また、各ショップが独立している出店型のECモールでは、独自の商品や品揃えでオリジナリティを発揮できます。しかし出品型のAmazonでは、ショップの個性を売りにすることが難しいため、価格の安さで勝負するといった戦略になりがちです。
このような理由から、Amazonでは低価格にせざるを得なかったり、他の出品者との値下げ合戦に陥ってしまったりと、価格設定に悩まされることがあります。低価格にした結果、望むような利益がなかなか出ないというケースも出てくるでしょう。
よくある質問
FBAとは?
FBA(フルフィルメント By Amazon)は、Amazonの倉庫に商品を保管し、注文後の梱包や発送、返品などの配送業務を代行するサービスです。
Amazonの出店審査は難しい?
Amazonの審査は楽天市場に比べると、それほど厳しい審査ではないと言われているようです。アカウント登録手続きで書類を提出してから3営業日ほどで審査が完了します。
Amazonを中心に、複数モールで販売するのがおすすめ
Amazonは非常に集客力が高いモールだけですが、Amazonだけで販売していると、Amazonの状況に依存せざるを得ません。また、楽天市場しか使わない人やYahoo!ショッピングしか使わない人も世の中にはいますので、そういった人に販売する機会を減らしてしまいます。
複数モールで販売すれば、単純に購入機会が増え、売上を上げやすくなります。この記事を参考にAmazonへの出店が成功し、販売が軌道に乗ってきたら、楽天市場やYahoo!ショッピングへの出店も進めていきましょう。
しかし、複数モールに出品すると、在庫管理や受注管理、出荷作業が膨大になってしまう場合があります。そのようなときは、「クロスマ」のような一元管理システムを活用するとよいでしょう。
クロスマを使うと、一方のモールで注文が入ったときにもう一方のモールの在庫数を自動で減らしたり、ワンクリックで商品ページ作成ができたりと、大きく労力を削減することができます。また、新規ショップ開店時のデザインも依頼できるなど、多彩なサービスが提供されているので、複数店舗運営を始めるときはクロスマを活用してみましょう。
Croosma|クロスマ
クロスマは低コストでAmazonやYahoo!などの複数ECモールの運用管理で煩雑になる業務を一元化、自動化するクラウドサービスです。開店サポートから出品、商品登録、在庫管理、受注管理、自動出荷、自動メール送付まで。