Amazonでの出品、商品登録の方法を徹底解説!やり方は?相乗り出品って?

「Amazonに出品しようとしているけど、どこをどう進めたらいいかわからない」「Amazonでの販売を始めたいけど、出品って面倒じゃないかな?」そんな方も多いのではないでしょうか?
Amazonへの出品、商品登録は簡単ですが、少し特殊のため戸惑うこともあるでしょう。この記事では出品、商品登録の流れと注意点をご紹介します。

なお、Amazonで出品するためには出店(Amazonセラーアカウント作成)が必要になりますので、出店について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

まずはAmazon特有の「相乗り出品(相乗り販売)」について理解しよう!

相乗り出品(相乗り販売)とは

消費者としてAmazonを利用したことがある人ならわかるかと思いますが、Amazonでは、複数の業者が出品している商品が一つのページにまとめられています。

同じ商品が別々の業者から出品されたときに楽天やYahooのようにページが乱立してしまうと消費者から見て比較検討しづらいため、Amazonは一つのページにまとめられるようなシステムを作り上げているのです。

Amazonの商品ページの例。「販売元」のリンクから、同じ商品を出品している業者の一覧が見られるようになっている。

そのため、基本的にAmazonで出品するとき、すでに誰かが同じ商品を出品している場合は、すでにある商品ページ上に自社の在庫が登録されることになります。これを「相乗り出品(相乗り販売)」と呼びます。

相乗り出品のメリット

メリット1:画像撮影や説明文作成の必要がなく、出品が簡単

既に完成している商品ページを利用するため、面倒な作業は一切ありません。他のモールであれば1時間以上かかることも多い商品ページ作成が数分で完了するのは非常に魅力的です。

メリット2:SEO、レコメンドに有利

SEOとは、検索結果で上位に表示されるようにするための活動のことです。いいレビューが多い商品や検索ワードとのマッチ率が高い商品は、ユーザーに喜ばれる可能性が高い商品と推測されるため、検索結果画面の上の方やお勧めによく表示されるようになります。

ゼロから商品ページを作成した場合、ユーザーに喜ばれる商品と判断してもらうためにいいレビューを増やしたり、ユーザーに見つけられやすいように検索ワードに合わせて商品名を工夫するなどして、地道に商品ページの評価を上げていく必要があります。

しかし、相乗り出品であれば、すでに商品ページ自体に評価がたまっているため、初めから表示される回数が多く、購入していただける機会が高まります。

相乗り出品のデメリット

デメリット1:画像や商品名、説明文を自由に変えられない

相乗り出品では、複数の業者でページを共有しているため、簡単に内容を変更できません。

出品時に画像や商品名、説明文を記入する欄がありますが、

商品名の場合はあくまで「変更を提案する」ことしかできず

画像や説明文に関しても、「複数の出品者が商品詳細ページを介して同一の商品を販売する場合、購入者がお買い物を楽しめるように、Amazonは最適な商品情報を組み合わせて表示します。」
と記載がある通り、自分の希望した内容が採用されるとは限りません。

デメリット2:適切に対策しないとショッピングカートボックスを獲得できない

商品ページ内の「カートに入れる」「今すぐ購入」ボタンの枠のことを「ショッピングカートボックス」または「カートボックス」と言います。

商品ページが表示された際、複数の出品者から1社がデフォルトの購入先として選ばれます。デフォルトの購入先になることは「カートボックスを獲得する」と表現されます。

多くの消費者はわざわざ販売元を選ばない傾向にあるため、カートボックスを獲得できると、自社の商品を買ってもらえる確率が格段に上がります。デフォルトの購入先は度々変わりますが、選ばれる基準は価格やストア評価など多岐にわたります。そのため、デフォルトの購入先として選ばれるための対策をしていないと、一向にカートボックスを獲得できず、売上が上がらないといったことにもなりかねません。

相乗り出品では、SEOで有利な一方、カートボックス獲得のための対策を行わないといけないのです。

相乗り出品で自社の商品を買ってもらうには?

ズバリ、前述の通りカートボックス獲得率を上げることが重要です。

カートボックス獲得率を上げるための対策について詳しく知りたい人はこちらを参照してください。
→Amazonショッピングカートボックス確率を上げるための対策5選!(リンク準備中)

商品登録(出品)の手順

相乗り出品(相乗り販売)の手順

既に同じ商品が出品されている場合は、「相乗り出品」によって簡単に出品できます。

1.Amazonセラーセントラルにログイン

2.メニューの「カタログ」内で「商品登録」を選択

3.出品したい商品を検索(商品名やJANコードなどで検索できます)

4.一覧から該当する商品を探す

サイズ細かい型番などに気を付け、自社で用意している商品と違う商品を登録してしまわないように注意しましょう。サイズやカラーバリエーションや何個入りセットかなど複数のパターンがある場合は代表するパターンのみが表示されていますので「バリエーションを表示する」をクリックしましょう。

5.該当する商品が見つかったら、コンディションを選択し、「この商品を出品する」をクリック

コンディションは新品or中古の2択。中古の場合、古物商許可が必要になります。
出品制限がある商品の場合「この商品の出品」の代わりに「出品許可を申請」のボタンが表示されます。出品許可については後述しますので参照ください。

6.必要情報を入力して「保存して終了」をクリック

必須項目は「価格」「在庫数」「コンディション」の3つ。その他の項目を編集したい場合は入力エリア右上の「その他の項目」をクリックします。

7.反映されたことを確認

「在庫管理」メニューを見ると、登録した商品が表示されています。ステータスが「出品中」になっていれば成功です。何かエラーがある場合はエラー内容が表示されますので修正しましょう。

カタログ登録して出品する手順

Amazon上にまだ商品ページがない場合、カタログ登録して出品することになります。

※既に同じ商品が出品されていても、オリジナルの組み合わせでセット販売などを行う場合は、新規カタログ登録が受け付けられる場合があります。

1.Amazonセラーセントラルにログイン

2.メニューの「カタログ」内で「商品登録」を選択

3.「Amazon で販売されていない商品を追加します」をクリック

4.商品カテゴリーを選択

商品カテゴリーは「ファッション」>「メンズ」>「ファッション小物」…というように南海層にもなっています。見つけてもらいやすくするため、正しいカテゴリーを探しましょう。

5.詳細情報を記入し「保存して終了」をクリック

「重要情報」「バリエーション」「出品情報」「画像」「キーワード」の5つのタブがあります。できるだけ多くの項目を正確に入力することでユーザーに見つけてもらいやすく、SEO上でも有利になりますので、手を抜かず!

6.審査を通過すれば完了

出品制限と出品許可申請について

Amazonでは誰もが出品できる商品とそうでない商品があります。医薬品や食品などの購入者の健康に影響するものや、ブランド主によってブランド登録されている商品です。

こういった商品は商品登録時に「この商品を出品する」ではなく「出品許可を申請」というボタンが用意されているので、案内に沿って申請を行いましょう。

申請に必要な情報は商品によって大きく変わります。例えばビタミンCのサプリメントの場合、医薬品販売業ライセンスのアップロードなどが必要です。

安心安全なマーケットプレイスを保つためにAmazonではしっかりと審査がされています。いい加減な販売はまかり通らないようになっていることを認識しておきましょう。

Amazonに出品して利益を上げるコツ

単にAmazonに出品する手順だけでなく、どのようにすればうまくいくのかが気になってこのページを見ている方のために、簡単にまとめたものを記載しておきます。

詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
→Amazonで利益を上げるための施策10選!(リンク準備中)

競合他社との差別化を意識する

Amazonは競合他社が多く存在します。同じ商品を取り扱っているなら価格や特典で競争して、消費者に選んでもらえるようにするのが重要です。

オリジナルの製品を開発したり、オリジナルセットを提供したりして差別化をするのも効果的です。取り扱っている商品に応じて販売戦略を考えて、競合他社との競争に打ち勝ちましょう。

Amazonの販促サービスを活用する

Amazonではタイムセールを利用したり、スポンサープロダクト広告を出したりすることが可能です。このような販促サービスを利用することでシェアを広げられる可能性が高まります。広告料の支払いや割引の必要が生じますが、検索時に上位に表示されて消費者の目につきやすくなることから効果的なマーケティング方法です。

手数料を加味して販売価格を決める

amazonでは、手数料を念頭に置いて商品を出品するのが大切です。特にFBAを利用するときには手数料がかさみがちなので、たくさん売れたのに利益が少なくて経営が立ち行かなくなるリスクがあります。手数料を加味して販売価格を決定することを心がけましょう。販売数によって大口出品プランか小口出品プランかも吟味し、利益を最大化できるようにするのも重要です。

配送スピード・クオリティには徹底的にこだわる

最も重要なのは、注文された後だと言っても過言ではありません。

配送が遅れたり、梱包がいい加減だったりすると、購入者から悪い評価がつく可能性が高いのが現代のECです。悪い評価がつくとカートボックス獲得率が下がりますし、ユーザーも怪しんで購入してくれなくなります。

特に配送の遅れなど悪い評価が何度も繰り返されると、アカウントの停止などの措置が取られる場合がありますので注意しましょう。

Amazonに出品する際の注意点

Amazonのデメリットとして、他の出品者に販売価格を左右されてしまう点が挙げられます。多くの商品が売られているAmazonでは、似たような商品の価格と比較し、売れそうな価格に設定することが一般的です。この状況から、自分が仕入れた価格や売りたい価格とは関係なく、安い価格を設定することがあります。他の出品者との値下げ合戦が起こることもあり、中には価格競争をしているうちに消耗してしまうという人もいるでしょう。

他のモールや自社ECサイトでは「商品にオリジナリティを出して競合と差別化する」「既存のユーザーに訴求してリピートを狙う」など、さまざまな施策が考えられます。しかし、商品を出品して売ることに重きを置いているAmazonでは、値下げによる訴求に偏りがちです。

このように、Amazonでは低価格が求められる傾向がある上に、本記事で解説した各費用を支払うことになります。仕入や人件費も含めれば、思ったような利益にならなかったというケースもあります。

Amazonだけでなく複数モールで販売するのがおすすめ

Amazonだけで販売していると、Amazonの状況に依存せざるを得ません。また、楽天市場しか使わない人やYahoo!ショッピングしか使わない人も世の中にはいますので、そういった人に販売する機会を減らしてしまいます。

複数モールで販売すれば、単純に購入機会が増え、売上を上げやすくなります。一定規模以上に売り上げを拡大するためには複数モールで販売することは必須と言えます。

しかし、複数モールに出品すると、在庫管理や受注管理、出荷作業が膨大になってしまう場合があります。そのようなときは、「クロスマ」のような一元管理システムを活用するとよいでしょう。

クロスマを使うと、一方のモールで注文が入ったときにもう一方のモールの在庫数を自動で減らしたり、ワンクリックで商品ページ作成ができたりと、大きく労力を削減することができます。また、新規ショップ開店時のデザインも依頼できるなど、多彩なサービスが提供されているので、複数店舗運営を始めるときはクロスマを活用してみましょう。

Croosma|クロスマ
クロスマは低コストでAmazonやYahoo!などの複数ECモールの運用管理で煩雑になる業務を一元化、自動化するクラウドサービスです。開店サポートから出品、商品登録、在庫管理、受注管理、自動出荷、自動メール送付まで。

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よくある質問

Amazonに出品する際のマニュアルはありますか?

「Amazon出品大学」という、Amazonへの出品方法を学べる一連の無料トレーニングサポート資料が公開されています。

注文後にキャンセルされたら?

返品リクエストを受け取った際は、返品・返金処理が必要です。返品リクエストに48時間以内に返答しないと出品者の評価が落ちるので注意しましょう。