ECサイトの売上を伸ばす上で、欠かせないのが商品ページのSEO最適化です。
特に楽天RMS、ヤフーストアクリエイター、Amazonセラーセントラル、Qoo10のQSM、メルカリShops、そして自社サイト(Shopify、Makeshopなど)を運営している場合、それぞれに最適な設計が求められます。
とはいえ、「SEO対策って結局どこを見直せばいいの?」と思う方も多いです。
この記事では、EC運営者が押さえておくべき商品ページの最適化ポイントを、検索エンジンに強く、かつユーザーに伝わる視点からご紹介します。
目次
商品ページのSEO最適化=「検索に出る×買いたくなる」
SEOと聞くと「検索順位を上げるテクニック」と思われがちですが、ECにおいてはもう一歩踏み込んで考える必要があります。
「検索で見つけてもらう」だけでは不十分。
「そのページを見て“買いたい”と思ってもらえるか」が、実は最重要です。
この2つをバランスよく設計していくのが、商品ページ最適化の基本です。
【1】SEO的に強くなる商品名・タイトル設計
各モールの仕様により文字数制限は異なりますが、共通して言えるのは「検索されやすいキーワードを前方に入れる」こと。
具体例:
- 【NG】かわいい犬の洋服「マロン」ちゃん用
- 【OK】小型犬 服 ドッグウェア 秋冬 防寒 可愛い 女の子用
楽天やYahoo!では商品名=SEOの最重要ポイントです。
Amazonは商品名よりも「検索キーワード設定」や「バックエンド情報」が重視されますが、ユーザー視点では商品タイトルがクリック率に直結します。
各モールによってSEO対策方法が異なるのですが、楽天やヤフーなどでは、大カテゴリ・中カテゴリを先頭に持ってくると良いと言われています。
【2】商品説明文は「読みやすさ+検索性」の両立がカギ
SEO観点では、商品説明のテキスト量やキーワードの自然な使用が評価されますが、読み手が迷うような長文・装飾過多のページは逆効果です。
ポイント
- 見出し(h2/h3)を入れて構造化
- スマホ閲覧を意識して「1文1情報」
- モールではHTMLエディタを活用してPC・スマホ両方に最適化
こういった最低限のHTMLを使用するだけで、注文するときに見やすくなります。
【3】画像の最適化:見た目だけじゃなく「情報性」を
画像は、視覚的に伝えるSEOとも言えます。
楽天やYahoo!のように1枚目で訴求力が求められる場面もあれば、Amazonのように「白背景+複数画像」での比較が重要な場面も。
チェックリスト
- ALTタグ(画像の説明文)を設定しておく
- 商品のサイズや素材感が伝わる写真を入れる
- 画像にも「文字」を入れて特徴を補足
- 画像の文字入れはOKなモールとNGなモールがあります。ガイドラインを見て抵触しないようにしましょう!
画像も情報です。
ユーザーの離脱を防ぐ“補完ツール”として活用しましょう。
【4】スマホ対応のUI設計でCV率を逃さない
特にメルカリShopsやQoo10のように、ユーザーの9割以上がスマホで閲覧しているモールでは、画面設計が命。
改善ポイント
- ファーストビューに商品画像+価格+送料
- CTA(カートに入れる)ボタンをわかりやすく
- 長すぎる説明文は折りたたみで対応
Shopifyでも、テーマ選びやアプリ追加でスマホ最適化が可能。
ユーザー行動を定期的に分析し、改善を繰り返すことが重要です。
ページ作成や改善については、得意とする専門の構築代行事業者が多数サービスを提供しているので、苦手だなと感じたら頼ってみるのがベスト。
【5】レビュー・Q&Aの活用も“内部SEO”になる
楽天やAmazonなど、レビューのテキストが検索対象になっているモールも存在します。
ユーザーの生の声が、結果的にSEOに貢献することも。
Q&A機能があるなら、よくある質問を先回りして書くのも◎。
最後に:SEO最適化は“地味な改善”の積み重ね
「SEO最適化」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、実際は日々の地道な改善の積み重ねです。
商品名・説明文・画像・UI、それぞれの要素に「検索されやすさ」と「買いやすさ」の視点を入れていくことで、自然と順位も売上も上がっていきます。
モールも自社サイトも「アルゴリズムの癖」はあれど、本質は同じです。
自分たちの強みをどう伝えるか、今一度見直してみませんか?