楽天市場に出店する際の費用、料金は?必ずかかる金額や安く抑えるコツを解説!

「楽天市場に出店したいんだけど、費用ってどれくらいかかるんだろう」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、楽天市場に出店する際の一年間のおおまかな費用、料金に焦点を当てて説明していきます。

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楽天市場の料金の基本理解と注意点

楽天市場はプランごとに料金が異なる!

楽天市場でかかる費用を見ていく前に、楽天市場に出店する際に選ぶ必要がある「プラン」について理解しましょう。
楽天市場では3つのプランが用意されており、プランごとに登録できる商品数と費用が異なります。

1.がんばれ!プラン

登録可能商品数が5,000商品まで。月額の出店料が19,500円と安い。その代わりに、売上に応じたシステム利用料が下記の2プランよりも1.5%~2.5%高い。

2.スタンダードプラン

登録可能商品数は20,000商品まで。月額の出店料が50,000円と高くなるが、がんばれ!プランよりも売上に応じたシステム利用料が1.5%~2.5%安い。

3.メガショッププラン

登録可能商品数が無制限。月額の出店料が100,000円。売上に応じたシステム利用料はスタンダードプランと同じ。

楽天市場の料金についての注意点

1.解約する場合は一か月前に連絡が必要

出店契約は一年単位の自動更新で、契約を終了したい場合は一ヶ月前までに書面で連絡する必要があります。連絡が間に合わないと、もう1年分費用を払わなければならなくなりますので、締め切りには注意しましょう。

2.想定以上に手数料が大きくなる可能性がある

楽天市場の料金は少々複雑で、
・扱っている商品によって手数料が違う
・売上が広告経由だと追加で料金がかかる
といった特徴があります。
「思っていたより手数料が高くなり、赤字になってしまった」といった事態にならないように、この記事で説明する各費用をしっかり理解しておきましょう。

楽天市場での店舗運営にかかる費用の一覧

楽天市場に出店した際に必ずかかる費用を、固定費と変動費の2種類に分けて説明します。
※固定費とは、「期間内の売上などに関係なく発生する、定額の費用」とします。売上などが一切無かったとしても必ず支払わなければならない費用の事です。
※変動費とは、「期間内の売上などに応じて発生する、定額ではない費用」とします。売上などが一切無かった場合は支払わない費用の事です。
※特に注釈がない場合、金額は全て税別です。

固定費

1.初期登録費用

楽天市場に初出店する際にかかる登録費用です。
全プラン共通 60,000円 (初回のみ)

2.月額出店料

楽天市場で営業する為に支払う毎月の出店料です。

・がんばれ!プラン 19,500円(年間234,000円 一括払い)
・スタンダードプラン 50,000円(年間600,000円 半年ごとの2回分割払い)
・メガショッププラン 100,000円(年間1,200,000円 半年ごとの2回分割払い)

3.R-Messe

R-Messeとはユーザーとのコミュニケーションを行う為の機能で、楽天市場に出店する際は必ずこの機能の費用が掛かります。

がんばれ!プラン 月額3,000円(年間36,000円)
・スタンダードプラン 月額5,000円(年間60,000円)
・メガショッププラン 月額5,000円(年間60,000円)

※初期費用支払いの注意点

出店する際には、初期登録費用と月額出店料をまとめて支払う必要があります。出店料は月額で記載されていますが、実際の支払いは月ごとではなく、一定期間分をまとめて支払う形態なので注意しましょう。
プランごとに必要な初期費用をまとめましたので参考にしてください。

・がんばれ!プラン 294,000円 (初期登録費用 60,000円 + 年間出店料 234,000円)
・スタンダードプラン 360,000円 (初期登録費用 60,000円 + 出店料半年分300,000円)
・メガショッププラン 660,000円 (初期登録費用 60,000円 + 出店料半年分600,000円)

変動費

1.システム利用料(PCでの購入に対する手数料)

楽天市場では購入が発生した場合、売上の数%を手数料として楽天に支払う必要がありますが、PCから購入があった場合とモバイル端末から購入があった場合で手数料の率と呼び方が変わります。
「システム利用料」はPCでの購入に対する手数料のことで、モバイル端末で購入された場合と比較してやや低い手数料率となっています。

・がんばれ!プラン パソコン経由月間売上高の3.5~6.5%
・スタンダードプラン パソコン経由月間売上高の2.0~4.0%
・メガショッププラン パソコン経由月間売上高の2.0~4.0%

2.RMS全商品モバイル対応サービス(モバイル端末での購入に対する手数料)

「RMS全商品モバイル対応サービス」はモバイル端末での購入に対する手数料のことで、PCで購入された場合と比較してやや高い手数料率となっています。

・がんばれ!プラン モバイル経由月間売上高の4.0~7.0%
・スタンダードプラン モバイル経由月間売上高の2.5~4.5%
・メガショッププラン モバイル経由月間売上高の2.5~4.5%

3.楽天ポイント原資

楽天会員が商品を購入した際に楽天ポイントが付与されますが、実はそのポイントは、出店者が負担しています。「楽天ポイント原資」は出店者が負担する楽天ポイント用の費用のことで、売上に応じて支払われます。

・全プラン共通 楽天会員が購入した代金の通常1.0%

4.モールにおける取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料

楽天市場を安心・安全・便利な場にする為のシステム開発、ユーザー向け窓口の運用等の環境整備の為に支払う料金です。マンションやアパートの「管理費・共益費」に近いものと考えるとよいでしょう。

・全プラン共通 月間売上高の0.1%

5.楽天スーパーアフィリエイト料金

楽天スーパーアフィリエイトとは楽天市場と契約しているパートナーのサイトに、楽天市場の商品をアピールするために掲載される広告のことです。基本的には楽天の出店時に必ず加入するサービスとなりますが、費用が発生するのは掲載された広告をクリックした人が購入した場合のみとなります。

・全プラン共通 アフィリエイトを経由した売上の商品のジャンルに応じて2.6%~5.2%

6.楽天ペイ利用料

楽天市場では決済処理業務を楽天に代行してもらうことになるため、その代行手数料が必要になります。

・全プラン共通 月間決済高の2.5%~3.5%

プラン別にみる!年間の費用一覧

上記では項目ごとの料金でしたが、こちらでは実際のプランの項目別に料金を列挙します。
プラン同士の比較やシミュレーションにご活用ください。
※特に注釈がない場合は、金額は全て税別となります。
※出店契約に於ける必須項目のみを記載。任意選択のオプションや補償は記載していません。

がんばれ!プラン

初期費用

・初期登録費用:60,000円
※出店時には初年度の出店料234,000円も併せて支払い

固定費:月間22,500円(年間270,000円)

・R-Messe:月額3,000円(年間36,000円)
・月額出店料:19,500円(年間234,000円 一括払い)

変動費:売上高の7.1%~

・システム利用料:PC経由売上高の3.5~6.5%
・モバイル対応サービス料:モバイル経由売上高の4.0~7.0%
・楽天ポイント原資:売上高の通常1.0%
・安全性・利便性向上のためのシステム利用料:売上高の0.1%
・楽天スーパーアフィリエイト:広告経由の売上高の2.6%~5.2%
・楽天ペイ利用料:売上高の2.5%~3.5%

スタンダードプラン

初期費用

・初期登録費用:60,000円
※出店時には半年分の出店料300,000円も併せて支払い

固定費:月間55,000円(年間660,000円)

・R-Messe:月額5,000円(年間60,000円)
・月額出店料:50,000円(年間600,000円 半年ごとの年2回払い)

変動費:売上高の5.6%~

・システム利用料:PC経由売上高の2.0~4.0%
・モバイル対応サービス料:モバイル経由売上高の2.5~4.5%
・楽天ポイント原資:売上高の通常1.0%
・安全性・利便性向上のためのシステム利用料:売上高の0.1%
・楽天スーパーアフィリエイト:広告経由の売上高の2.6%~5.2%
・楽天ペイ利用料:売上高の2.5%~3.5%

メガショッププラン

初期費用

・初期登録費用:60,000円
※出店時には半年分の出店料600,000円も併せて支払い

固定費:月間105,000円(年間1,260,000円

・R-Messe:月間5,000円(年間60,000円)
・月額出店料:月間100,000円(年間1,200,000円 半年ごとの年2回払い)

変動費:売上の5.6%~

・システム利用料:PC経由売上高の2.0~4.0%
・モバイル対応サービス料:モバイル経由売上高の2.5~4.5%
・楽天ポイント原資:売上高の通常1.0%
・安全性・利便性向上のためのシステム利用料:売上高の0.1%
・楽天スーパーアフィリエイト:広告経由の売上高の2.6%~5.2%
・楽天ペイ利用料:売上高の2.5%~3.5%

費用を安く抑え、利益率を上げるコツ

ここまで、各プランの特徴と料金設定を見てきました。
楽天市場は、他のモールと比べて比較的料金が高くなりがちなモールです。では、楽天市場で料金を安く抑えるにはどのようにしたらいいのでしょうか?2つのコツをご紹介します。

1.まずは安いプランから試す

「ほかの店舗である程度売れているから、楽天でも初めから多く出品しよう」という考えで、いきなり料金の高いプランで契約するのは危険です。
モールごとに売れ行きのいい商品が違いますし、初めの段階では検索順位も高くないため、思ったよりも売上が出ず、手数料で赤字になってしまうことにもなりかねません。
黒字になることを高い精度で予測できている場合や、多少赤字になっても問題ない財務状況であれば、先行投資の意味で初めから料金の高いプランで契約するのもてですが、なるべく料金の低いプランから始めるのが安全です。

2.一定の売上高が見込める場合は「がんばれ!プラン」は使わない

なるべく料金の低いプランから始めるのがおすすめですが、「がんばれ!プラン」が最も料金が低くなるかというと、必ずしもそんなことはないので注意が必要です。
なぜなら、がんばれプランは固定費は安いものの、変動費の手数料率が他のプランよりも高いのです。

目安としては、月間の売上高が200万円を超える場合は、商品数が少なくても「スタンダードプラン」にすることがおすすめです。
がんばれ!プランはスタンダードプランに比べ変動費が通常1.5%以上高くなるため、売上が200万円の場合は変動費が30,000円以上高くなります。
がんばれ!プランはスタンダードプランより固定費が30,000円安いですが、売上が200万円を超えると、固定費が安くても変動費が大きくなりすぎるため、逆にお得でなくなってしまうわけですね。

上記の計算はあくまで変動費の手数料率が最も安い場合での計算のため、アフィリエイト経由での売り上げが高かったり、手数料率が高い商品を扱っているなどで変動費の手数料率が高い場合は、200万円以下でも「スタンダードプラン」の方が合計の手数料が安いケースも多々あります。

この様に、自社の状況によって最適なプランは変わりますので、しっかりと検討して選択しましょう。

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まとめ

ここまで、楽天市場での費用について説明してきました。
売上を上げるのは重要ですが、しっかり利益を出していくためには、費用を最低限に抑えることが重要です。この記事に書いてある情報を参考にして、利益を最大化できるような販売計画を立てましょう。

利益を最大化するにはでは、作業時間を抑えることも重要です。
特に、ECでは細かい作業が多く、人件費がかさんでしまいがちです。頑張って少ない人数で運営しようとすると、出荷や問合せ対応に追われて仕入れやブランディングがおろそかになってしまうこともありますので、業務はなるべく自動化することが重要になってくるのです。

世の中にはECの業務を自動化・効率化ツールがあるため、ある程度商品が売れてきたら導入を検討するとよいでしょう。
例えば、ECモール自動化、効率化ツールの一つである「クロスマ」には下記のような機能があります。
・複数モールの売上管理、商品管理、受注管理、在庫管理を一元化
・簡単商品ページ作成機能
・受注処理の自動化機能
・複数店舗間の在庫数自動調整機能
特にAmazonと楽天、というように複数モールで店舗運営を行っている場合は、多くの業務を自動化してくれるため、人手をかけずとも運営ができるようになりますので、ぜひご検討ください。

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