Amazonせどりは、店舗やネットショップなどで仕入れた商品をAmazonで販売し、仕入れ価格と販売後の利益の差を積み上げる物販方法です。少額から始めやすい一方、売上だけを見て仕入れると、販売手数料・送料・FBA料金・保管費・返品などで利益が残らないことがあります。
この記事では、Amazonせどりの始め方を7ステップに分け、必要な準備、仕入れ先、利益計算、出品、FBA、在庫管理、税務・許認可の注意点まで順番に解説します。
目次
Amazonせどりとは?
Amazonせどりとは、商品を仕入れてAmazonで販売し、販売価格から仕入れ代や各種費用を引いた利益を得る方法です。新品だけでなく中古品を扱う場合もあり、店舗で仕入れる「店舗せどり」と、ECサイトや卸サイトから仕入れる「電脳せどり」に大きく分けられます。
せどりで確認する数字
判断基準は売上ではなく利益です。販売価格から、仕入れ代・Amazonの販売手数料・送料またはFBA料金・梱包費・広告費・返品等の見込み費用を引いて確認します。
Amazonせどりを始める前に必要なもの
- Amazon出品用アカウント
- 本人確認書類と連絡先
- 売上金を受け取る銀行口座
- 登録・決済に使用するクレジットカード
- 仕入れ資金と運転資金
- パソコンまたはスマートフォン
- 仕入れ・販売・在庫・経費を記録する仕組み
- 梱包資材と発送手段(自己発送の場合)
中古品を仕入れて継続的に販売する場合は、古物商許可が必要になることがあります。扱う商品や仕入れ方法によって判断が異なるため、事業所を管轄する警察署へ事前に確認してください。
Amazonせどりの始め方7ステップ
1. 販売するジャンルと予算を決める
最初に「何を売るか」と「いくらまで仕入れるか」を決めます。初心者は、サイズ、破損リスク、返品率、賞味期限、出品制限を確認しやすいジャンルから小さく試す方が安全です。生活費と仕入れ資金は分け、売れるまで資金が在庫として残ることも想定します。
2. Amazonの出品プランを選ぶ
Amazonには小口出品と大口出品があります。Amazon公式では、小口は販売商品1点ごとに100円(税抜)に加えて販売手数料、大口は月額4,900円(税抜)に加えて販売手数料がかかります。料金や利用できる機能は変更される場合があるため、登録前にAmazon公式の料金ページで最新情報を確認してください。
プランは販売数だけで決めない
広告、一括登録、レポートなど使いたい機能も確認します。商品カテゴリーごとの販売手数料や、FBA・広告等の追加費用は別に見積もりましょう。
3. 商品をリサーチする
仕入れ候補を見つけたら、現在価格だけでなく、価格推移、ランキング、出品者数、回転の見込み、Amazon本体の販売有無、出品制限を確認します。Keepaなどのリサーチツールは判断材料になりますが、グラフだけで販売数を断定せず、複数の情報を合わせて判断してください。
4. 利益を計算して少量仕入れする
利益の基本式は「販売価格-仕入れ代-Amazon手数料-配送・FBA関連費用-その他経費」です。利益額だけでなく、仕入れ額に対してどれだけ利益が残るか、販売まで何日かかりそうかも確認します。

仕入れ前の確認例
- 販売価格が下がっても赤字にならないか
- 販売手数料と配送費を含めたか
- 返品・値下げの余裕を見ているか
- 出品制限や真贋確認の対象ではないか
- 請求書・領収書・商品情報を保存できるか
5. 商品登録して出品する
Amazon上に同じ商品ページがある場合は、JANコードや型番、仕様を照合して既存カタログへ出品します。別の商品へ誤って相乗りすると、購入者とのトラブルやアカウントへの影響につながります。新規商品を登録する場合は、商品名、画像、説明、ブランド情報などを正確に用意します。
Amazon出品方法と商品登録の詳しい流れはこちらで確認できます。
6. FBAまたは自己発送で届ける
自己発送は、受注後の梱包・発送・問い合わせ対応を出品者が行います。FBAは商品をAmazonの倉庫へ納品し、注文後の発送や一部の顧客対応をAmazonへ委託する仕組みです。

| 比較項目 | 自己発送 | FBA |
|---|---|---|
| 発送作業 | 自分で対応 | Amazonへ委託 |
| 保管場所 | 自宅・事務所等 | Amazon倉庫 |
| 主な費用 | 送料・梱包資材等 | 配送代行・保管・関連手数料等 |
| 向いている例 | 少量・大型・独自梱包 | 作業を減らしたい、販売数が増えた |
FBA料金は商品の寸法・重量・保管期間などで変わります。仕入れ前にAmazon公式の料金シミュレーターで見積もりましょう。
7. 売上・利益・在庫を記録して改善する
販売開始後は、売れた数だけでなく、SKUごとの利益、在庫日数、値下げ、返品、欠品を確認します。売れ行きが良くても在庫を一気に増やさず、追加仕入れは販売実績を見ながら段階的に行います。
Amazonせどりの主な仕入れ先

| 方法 | 主な仕入れ先 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 店舗せどり | 家電量販店、リユース店、ホームセンター等 | 商品状態を直接確認できる | 移動時間、店舗ごとの在庫差 |
| 電脳せどり | ECサイト、ネットオークション等 | 自宅で比較・仕入れできる | 価格競争、送料、商品状態 |
| 卸・メーカー仕入れ | 卸サイト、メーカーとの取引 | 継続仕入れや事業化につなげやすい | 取引条件、最小ロット、資金負担 |
| 海外仕入れ | 海外卸・ECサイト等 | 国内にない商品を探せる | 品質、納期、関税、法令、知的財産 |
仕入れ先を広げたい方は、メーカー仕入れでAmazon販売を始める方法も参考にしてください。
Amazonせどりで失敗を防ぐポイント
- 売上ではなく最終利益で判断する:手数料、送料、保管費、値下げも含めます。
- 最初から大量に仕入れない:少量で販売実績を確認してから増やします。
- 出品制限と真贋リスクを確認する:仕入れ記録や請求書を保存します。
- 在庫切れと過剰在庫を両方防ぐ:在庫数と販売速度をSKU単位で見ます。
- 規約とアカウント健全性を確認する:Amazonからの通知を放置しません。
- 古物商・税務を自己判断で放置しない:警察署、税務署、専門家へ確認します。
副業の確定申告と記録保存
副業の申告要否は、給与の受け取り方、所得金額、ほかの所得、控除・還付申告の有無などで異なります。一般に、年末調整済みの給与を1か所から受け、給与収入が2,000万円以下など一定の条件を満たす給与所得者は、給与・退職所得以外の所得合計が20万円以下なら所得税の確定申告が不要となる場合があります。ただし、住民税の申告や、還付申告を行う場合など扱いが異なるため、一律に「20万円以下なら何もしなくてよい」とは判断できません。
税務上の注意
売上ではなく、原則として収入から必要経費を差し引いた所得で判断します。仕入れ、手数料、送料、梱包費などの記録と証憑を保存し、個別の判断は国税庁の案内や税務署・税理士へ確認してください。
商品数が増えたら在庫・受注管理を見直す
Amazonだけで少量販売している間は表計算でも管理できますが、商品数や販路が増えると、商品登録の重複、在庫数のずれ、売り越し、価格更新漏れ、受注処理の負担が起こりやすくなります。
複数モール運営で増える作業
- モールごとの商品登録
- 在庫数と価格の更新
- 受注確認と出荷処理
- 欠品・キャンセルの防止
- 商品情報の修正と反映確認
Amazonで販売実績ができ、楽天市場・Yahoo!ショッピング・メルカリShopsなどへ販路を広げる段階では、一元管理の仕組みを早めに検討すると運用しやすくなります。
Amazonせどりに関するよくある質問
Amazonせどりは少額から始められますか?
少量の商品から試すことはできます。ただし、出品プラン料金、販売手数料、配送費、梱包費などがかかるため、仕入れ前の利益計算と資金管理が必要です。
初心者はFBAと自己発送のどちらがよいですか?
商品サイズ、販売数、保管場所、発送に使える時間で判断します。少量で流れを理解するため自己発送から試す方法と、作業負担を減らすためFBAを使う方法があります。料金シミュレーターで比較してください。
中古品を販売するときは古物商許可が必要ですか?
中古品を仕入れて営業として販売する場合などは許可が必要になることがあります。商品や仕入れ方で判断が異なるため、管轄の警察署へ確認してください。
利益が出たらすぐ商品数を増やしてよいですか?
最初は追加仕入れを段階的に行い、販売速度、返品、値下げ後の利益、在庫日数を確認するのが安全です。1商品の結果だけで大量仕入れを決めないようにしましょう。
まとめ
Amazonせどりは、予算とジャンルを決め、出品プランを選び、リサーチ、利益計算、少量仕入れ、出品・配送、在庫改善の順で進めると整理しやすくなります。販売開始をゴールにせず、利益と在庫を継続して確認できる仕組みを作ることが重要です。
Amazon物販全体の準備をもう一度確認したい方は、親記事のAmazon物販の始め方完全ガイドをご覧ください。






