クロスマは本当にお得?競合他社6社と徹底比較してみた

複数のECモールで商品を売りたいけれど、どのツールを選べばいいか迷っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、クロスマと主要な競合5社(ネクストエンジン、シッピーノ、クロスモール、GoQSystem、テンポスター)を、機能と料金の両面から詳しく比較してみました。

特に「楽天・ヤフー・メルカリで1000SKU程度、月500件の出荷」という具体的なケースでの料金比較も行っているので、自分の事業規模に近い方はぜひ参考にしてください。

クロスマって結局何ができるの?

クロスマは、Amazonに出品している商品を他のモールにも簡単に展開できる併売特化ツールです。
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、au PAYマーケット、メルカリShops、Qoo10に対応しており、たった2クリックで商品を他モールに出品できるのが最大の特徴となっています。

クロスマの主な機能

出品機能

Amazonの商品データをワンクリックで取得し、他モールへの出品が2クリックで完了します。
商品画像や説明文も自動で連携されるため、手作業でのデータ入力はほぼ不要です。

価格管理

自分で決めた価格改定ルールに沿って、10〜20分間隔で価格情報を自動改定します。
Amazonより数百円高く設定したり、送料を上乗せした価格設定も簡単に行えます。

在庫連動

在庫調整ルールを設定することで、10〜20分間隔で在庫数を自動調整します。
一つのモールで商品が売れると、他のモールの在庫も自動的に減算されるため、在庫切れによる機会損失を防げます。

自動出荷

受注から発送完了まで、FBAマルチチャネルサービスやstockcrew、Openlogiとの連携により完全自動化が可能です。
注文が入っても、ユーザーは何もしなくても良い仕組みが整っています。

競合他社との機能比較

ネクストエンジン

ネクストエンジンは、EC業界で最も知名度の高い一元管理システムの一つ。
複数のECサイトの在庫管理、注文処理、顧客管理を効率的に行える多機能ツールとして、大規模事業者から支持を集めています。

受注件数に応じた従量課金制を採用している点は、商品単価や受注件数により賛否がわかれます。
基本料金は月額3,000円(受注件数200件まで)から始まり、受注数が増えるにつれて単価が下がる仕組みになっています。
発注・仕入れ管理や豊富な分析機能も備えており、EC運営の総合的な効率化が可能です。

シッピーノ

シッピーノは、出荷業務の自動化に特化したOMSです。
「出荷依頼の自動化」を最大の強みとしており、注文から出荷完了まで完全に自動化できる点が評価されています。

FBAマルチチャネルサービスに加え、国内800以上の物流倉庫との連携が可能で、物流の最適化にも対応しています。
月額9,800円からの利用が可能ですが、SKU数や出荷件数に応じた従量課金も発生するため、規模が大きくなると料金が上昇する仕組みです。

クロスモール

クロスモールは、株式会社アイルが提供する一元管理ASPサービスです。
基幹システム「アラジンオフィス」との連携により、卸・小売業特有の課題解決を得意としています。

複数ネットショップの商品・在庫・受注・発注・仕入管理を一元化でき、セット商品の在庫連携にも対応しています。
料金は連携するECサイト数と商品数(SKU単位)によって決まる定額制で、スーパーライトプランは月額5,000円×サイト数から利用可能です。

GoQSystem

GoQSystemは、注文件数に関係なく定額料金が魅力のクラウド型受注一元管理システムです。
月額15,000円から利用でき、注文数がどれだけ増えても料金は変わらない点が大きな特徴です。

受注・在庫連携管理プランでは月額29,800円で、各モール・カートで最新の総在庫数を自動反映できます。
サポート体制も充実しており、メール・電話・チャットに加え、LINEでの土日緊急時対応も行っています。

テンポスター

テンポスターは、ASPでありながら個別要望に対応できる「ハイブリッドカスタマイズ」が強みのシステムです。
事業の成長に合わせた機能拡張が可能で、システムを乗り換えることなく長期間利用できる設計となっています。

商品情報・画像の一括反映機能や、運用に合わせた注文・受注情報の自動仕分け機能など、EC運営の効率を高める特徴的な機能が満載です。
スタータープランは月額1,650円から利用可能ですが、機能制限があるため、本格運用には通常プランが必要です。

料金比較:楽天・ヤフー・メルカリ3店舗での実際のコスト

ここからが一番気になる部分ですよね。
楽天・ヤフー・メルカリの3店舗で、1000SKU程度、月500件の出荷という現実的な規模での料金を比較してみました。

EC管理ツール月額料金比較(楽天・ヤフー・メルカリ 3店舗、1000SKU、500件/月)

  • ネクストエンジン 14,250円
  • クロスマ 14,800円
  • クロスモール 15,000円
  • シッピーノ 29,350円
  • GoQSystem 49,800円
  • テンポスター 50,000円

月額料金だけを見ると、ネクストエンジンの14,250円が最安値で、クロスマも14,800円と僅差になっています。
一方、GoQSystemやテンポスターは5万円前後と高額な設定です。

年間コストで見ると、ネクストエンジンが171,000円で最も安く、クロスマは207,600円で2番目。
注目すべきは、クロスマの年間コストの差は約36,000円(月3,000円程度)に過ぎないという点です。

クロスマの年間コストは他社より高めなのか

クロスマは2025年1月から新料金体系となり、初期費用30,000円が設定されました。
これにより年間コストが上昇していますが、重要なのは「受注数に関係なく定額」という点です。

他社の従量課金制では、売上が伸びて受注数が増えると料金も上昇します。
例えばネクストエンジンの場合、月500件の受注で約14,250円ですが、月1,000件になると28,000円、月3,000件では78,000円まで跳ね上がります。

一方、クロスマは受注数が何件になっても月額14,800円のままです。
つまり、事業が成長すればするほど、クロスマのコストパフォーマンスは向上していくのです。

併売に本当に必要な機能、全部入ってるのはクロスマだけ

各社の機能を詳しく比較してみると、併売に特化した機能の充実度でクロスマが群を抜いていることがわかります。

出品機能での違い

クロスマは「Amazon→他モール2クリック出品」を実現しており、併売に特化した設計となっています。
Amazonの商品データを起点に、簡単に他モールへ展開できるのは、まさに併売事業者が求める機能です。

一方、他社は「複数モール一括商品登録」という汎用的な機能に留まっており、Amazonを起点とした併売には最適化されていません。

料金体系での決定的な違い

併売事業で最も重要なのは「受注数が増えても追加料金が発生しない」ことです。
なぜなら、複数モールに展開することで受注数は確実に増加するからです。

クロスマ以外のほとんどのサービスが受注数や機能に応じた従量課金を採用している中、クロスマだけが完全定額制を維持しています。
これにより、安心して併売を拡大できる環境が整っているのです。

FBA連携の完成度

Amazon FBAを活用した併売において、クロスマのFBAマルチチャネル連携は業界最高水準です。
注文が入ってから10分で出荷依頼を行い、翌日配送も可能な仕組みは、他社では実現が困難な水準となっています。

シッピーノもFBA連携を謳っていますが、こちらは出荷特化のサービスであり、併売全体を包括的にサポートする機能は限定的です。

結論:Amazonに商品があるなら間違いなくクロスマ一択

併売のためのすべての機能が入っていて定額なのは、本当にクロスマだけ」ということです。

月額料金だけを見ると他社の方が安く見えますが、併売で成功するために必要な要素を総合的に判断すると、クロスマの優位性は圧倒的。

  • 完全定額制:受注数がどれだけ増えても料金変わらず
  • Amazon起点の併売特化:2クリックで他モール出品
  • FBA完全連携:注文から出荷まで完全自動化
  • 全モール対応:楽天・ヤフー・au PAYマーケット・メルカリに対応

年間コストの差額を考えても、この機能と安心感は十分にペイする投資と言えるでしょう。

併売を本気で考えているなら、クロスマ以外の選択肢はないというのが正直なところです。
まずは無料相談から始めて、自分の事業に最適な設定を相談してみることをお勧めします。