売上アップのために必須【出品ミス防止対策】モールごとの仕様理解の必要性とは?

ネットショップ事業で売上をあげるためには、複数モールへの展開はもはや必須です。

しかし、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon、Qoo10、メルカリShopsなど、各モールには独自の仕様や制限があります。
これらの違いを理解せずに出品作業を行うと、出品時のヒューマンエラーやクレームが。

特に手作業での商品登録や在庫管理を行っている場合は、モールごとに異なる入力項目が違うこと、制限事項を確認する時間が発生することなど、作業効率の低下や機会損失を招いているケースが少なくありません。

本記事では、各モールの仕様の違いから生じる出品ミスの原因を分析し、ミス防止対策を考えていきます。

各ECモールの仕様違いが生む出品ミスの実態

商品説明文で使えるHTMLタグが違う

モール間での違いが最も大きいのが、HTMLタグです。

楽天市場では商品説明分(PC・スマホ)とPC用販売説明文にHTMLタグを使用できますが、HTMLレベル0から3までの段階的制限があり、使用できるタグが厳格に決められています。

一方、AmazonやメルカリShopsではHTMLタグの使用は一切認められておらず、タグを使わない文章での入力が必要です。

この違いを知らないと、「簡単に出品できる」とメルカリShopsで作ったテキスト説明文をそのまま楽天市場用に転載してしまったり、逆に楽天市場で作った商品説明文の中のタグがヤフーで使えずエラーが発生したり、という問題が起こります。

特に、楽天では使用可能な廃止タグ(fontタグ、centerタグなど)も、他のモールでは使用できないため注意が必要です。

現に、出品のお悩みで一番多いのがこの「商品説明文の仕様がモールによって違うのを覚えないといけない」です。

画像枚数・サイズ・形式、文字数

画像サイズ・容量、枚数、画像の種類などにも制限があります。
また文字数制限もモールによって違うので、全く同じデータを登録しようとするとエラーが発生することがあります。

画像の枚数についても、楽天市場やQoo10では1商品につき画像を最大20枚まで登録できますが、一方メルカリShopsでは最大10枚まで。

また、画像に文字を入れてもOKなモールと、白抜きでないといけないモールとがあります。
楽天市場では画像の面積の2割以内であれば文字OK、メルカリShopsは制限がありません。
一方のAmazonは1枚目の画像は白抜き背景にするのが必須です。

商品説明の文字数制限も同様で、各モールで制限があります。
HTMLタグを使って長文で商品説明文を作っていても、メルカリShopsではHTMLタグが使えません。
楽天市場の文字数上限とYahooショッピングの文字数上限も異なります。
逆に、文字数上限のないモールで先に作成してしまうと、モール側が推奨する文字数に達していないことから売れにくくなってしまうことも。

このように、違うモールでは制限に引っかかってしまう、かといって制限に引っかからないようにすると売れにくい、というジレンマが発生します。

商品コード、JANコード、カタログID、SKU・・・

Amazonでは商品登録時にUPC、EAN、JANコードなど、商品を識別できるコードが必要です。

楽天市場でも、カタログID・JANコードがある場合はバリエーションごとに登録が必須ですし、代表カラー・型番などの商品属性情報の入力が必須になりました。
各ジャンルIDごとに必須項目・推奨項目は異なります(アパレルでは代表カラー、サイズ、素材。食品では賞味期限、生産地、アレルギー、など)。
しかし、属性情報をこまめに入力しているほど売れやすいという傾向があるようです。

Yahoo!ショッピングでは上記のような商品の項目は「スペック」と呼ばれています。
こちらではJANコードや細かな設定は、推奨はされていますが必須ではありません。

メルカリShopsも、JANコードの入力欄はありますが必須ではありません。

どのモールにどの情報を入力するのか、一元管理を導入したとしても理解していないと難しい点です。

出品するのに許可が必要! ライセンス・メーカー商品

また、特定の商品ジャンルでは、出品前に事前承認が必要です。

Amazonでは、製造メーカーが出品している商品への相乗り出品の場合は、メーカー側からのライセンス販売許可証の提出を求められる場合も。

Yahoo!ショッピングでも、出品前にライセンス販売許可証を提出しておく必要があります。

いずれも無在庫転売を減らすための施策ですが、提出が必要なブランド、シリーズは、モールごとに大きく異なります。

こういった規定を無視して出品すると、商品ページを削除されてしまうだけでなく、アカウント制限、退店処理などのペナルティを受ける可能性があります。

手作業による出品ミスが招くトラブル事例

在庫管理のズレによる機会損失

複数モールで同じ商品を販売している場合、一つのモールで商品が売れても、他のモールの在庫情報が更新されないというトラブルが頻繁に発生します。
これにより、在庫がないにもかかわらず注文を受けてしまい、後からキャンセル処理を行わざるを得ない状況が生まれます。

特にメルカリShopsやAmazonでは、このような出品者都合によるキャンセルが重なると、アカウントの評価に悪くなっていき、利用制限やアカウント停止のペナルティを受ける可能性があります。
楽天市場やYahoo!ショッピング、Qoo10でも同様に、キャンセル率の上昇は店舗評価に直結します。

結論、どのモールであっても販売を継続するためには在庫管理は必須なのです。

価格設定ミスと商品情報の不整合

手作業での価格入力は入力ミスが発生しやすい点で、これが原因で大幅な赤字取引や機会損失になってしまう場合も。

テンキーを使っていても、「6000」と入力しようとして「3000」や「9000」と入力してしまった、という経験はよく耳にします。
特に気をつけなければいけない点なので、注意力が必要で精神的に疲れが出やすいポイント。。。

複数モールで異なる価格戦略を取っている場合は、手作業での価格入力はヒューマンエラーが起きやすいものです。
出店費用月額、手数料がモールによって異なることや、モールごとのイベント時の価格変更などのタイミングで、ミスが起きやすいです。

また、配送方法や送料設定の違いも、顧客満足度に大きく影響します。
「サイトにはヤマトと書いていたのに佐川で届いた」というレビューはすぐに書き込まれてしまいます。

一元管理ツールによる効率化とミス防止

時短ってそんなに必要?

システムの導入により、複数モールへの商品登録、在庫管理、受注処理などの作業時間を大幅に削減できます。
すでに使っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

システムを使えば、従来は各モールに個別にログインして行っていた作業を一つのシステムで一括処理することができて、作業効率が飛躍的に向上します。

たとえば、商品登録作業は全モールあわせて従来45分かかっていた作業がたったの数分に短縮できたり、在庫管理では30分から8分へと大幅な時間削減をできたりと、嬉しい声がたくさん。

商品情報の一括変更機能では、一度の操作で全モールの商品情報を同時に更新できるため、情報の不整合を防止できます。

こういった時短は、マーケティング業務などに時間を割くことができるようになるので必須になってきています。

リアルタイム在庫連携による売り越し防止

一元管理システムでAPI連携をしていれば、一つのモールで商品が購入されると、他のモールの在庫情報もリアルタイムで自動更新されます。
在庫切れによる注文受付ミスを自動的に防止し、機会損失を防ぐことができます。

ほとんどの一元管理システムでは、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピング、メルカリShopsなど複数モールとのAPI連携が可能で、月額5,500円程度から利用できるサービスも存在します。
自分のショップの規模感、商品数などによってプランが異なるので、色々な一元管理システムを調べてみましょう。

自動化機能で人的・判断ミスも削減

一元管理ツールには多数の自動化機能がついています。

たとえば、「この商品は小型だからメール便。でも3個以上買っていて関東地方ならヤマトのほうが送料が安い」といった配送便種の振り分け。
目視でやっているとヒューマンエラーが出やすいポイントでもあります。

こういった手作業による判別ミスのリスクを大幅に削減し、顧客対応品質の向上につなげることができます。

ミス防止対策を人手で行うには

出品手順をスマートに

まず出品前の準備段階で、商品情報の正確性確認、画像の品質チェック、在庫数の確認を徹底的に行います。
出品前に基本的な情報を整理しておくこのは、出品作業時のミスを減らすためには必ずしておきましょう。

具体的には、HTMLタグが全モールで使えるか、そのモールが推奨している画像枚数か、サイズ・カラー・SKUの文言は統一されているか、といった情報です。

データ分析を行う

ミス防止対策は、対策を実行しただけでは不十分。
継続的な改善が必要です。
定期的にミスの発生状況を分析し、傾向を把握することで、より効果的な防止策を講じることができます。

特に、季節商品やキャンペーン商品の出品時期には、通常よりもミスが発生しやすくなる傾向があります。
事前にチェック体制を強化し、複数人でのダブルチェック体制を構築することで、重要な時期でのミスを防止できます。

とはいえ、人手がモール数の分だけ発生するので、時短や業務効率化とはなかなか言えません・・・

エラー検出システムの活用

ここで、ヒューマンエラーを検知できるシステムを導入したと仮定してみてください。

モール側の仕様にあわせて自動でHTMLタグを生成し、ジャンルIDやカテゴリも自動で選んでくれるシステムがあれば、事前のチェックの手間を削減できるだけではなく、出品後の修正・調整作業の手間が不要になります。

人手が足りない、人海戦術をやめたいなら「クロスマ」

以上のように、出品作業をモールごとでやっていたり、人頼りのチェックを行っていたりすると、ミスが出やすく時間もかかります。

「人手が足りない」
「毎回同じ作業ばかりでスタッフが疲弊…」
「でも出品は手軽に、サクっと行いたい・・・」
といった悩みがあれば、ぜひクロスマを使ってみてください。

クロスマなら、楽天・ヤフー・Qoo10・メルカリShops…複数モールへの商品登録や在庫管理をまとめて自動化。
一回の出品で全モールに一気に反映できるから、誰かが夜遅くまで手作業…という働き方からしっかり解放してくれます。

“モールごとの修正多発”のストレスも大幅に削減します!
在庫や受注情報も全て一つの画面で管理できるので、業務効率は段違いに上がります。

もちろん、導入もとてもカンタンで、困ったときもサポートがしっかりフォロー。
「人を増やすしかない」という状況のショップさんは、ぜひクロスマで“人にしかできない仕事”へシフトしていきましょう!