ECモールでの販路拡大を検討している事業者の皆様にとって、開店審査は避けて通れないプロセスです。
しかし、複雑な審査基準や煩雑な書類作成に時間を取られ、本来の事業に集中できないという課題を抱えている方も多いのではないでしょうか。
本コラムでは、開店審査代行業者の選び方と、効率的なEC事業拡大の方法について詳しく解説します。
目次
各モールの開店審査の現状と課題
楽天市場の開店審査の複雑さ
楽天市場への出店は、書類審査と開店前審査の2段構えで実施され、審査落ちも珍しくありません。
書類審査では出店申し込み書に記載した項目や提出書類の内容が審査され、開店前審査では楽天市場の規約・ガイドラインに則って店舗が構築できているかが厳しくチェックされます。
個別の審査落ち理由は知らされないため、何度申請しても出店できないケースも少なくありません。
楽天市場の出店審査から通過までにかかる時間の目安は、通常約2週間から1ヶ月です。
開店準備に時間を要したり、一度審査に落ちて再審査の準備をする場合は、約3ヶ月かかる場合もあります。
Yahoo!ショッピングの審査プロセス
Yahoo!ショッピングでは、契約審査と開店審査の2種類の審査があります。
1回目の出店審査である契約審査の前に電話で本人確認が行われ、この時に電話に出ず放置していると出店審査に落ちてしまいます。
必要情報の入力から銀行口座への入金確認、各種審査を経て開店準備、最終的な開店審査まで複数のステップが必要です。
Amazonの出店審査における注意点
Amazonでは、商品の出品を希望する個人事業主や法人に対して出店審査を実施しています。
出品者の信頼性確認を目的に審査が行われるため、必要な書類を揃え、公式のフォームから申請することで審査を受けることができます。
法人と個人事業主で必要な書類が異なり、身分証明書についてはパスポートまたは運転免許証と定められているため、個人番号カード(マイナンバーカード)は審査に利用できません。
開店審査代行業者の料金相場と選び方
代行業者の料金体系
楽天出店代行業者に支払う料金は、書類審査の代行から店舗構築などの開店準備までを依頼した場合、20~100万円程度が相場です。
多くの楽天出店代行業者は、開店後の運用サポートも行っており、運用サポートを継続して依頼する場合は、月額10~50万円程度が相場料金です。
一方、Yahoo!ショッピングの開店審査代行は比較的安価で、最安値で3,000円から提供されている業者もあります。
開店期限を過ぎてしまった店舗様を対象に開店審査合格までをスピーディーかつ安価に行うサービスでは、30,000円程度の料金設定が一般的です。
代行業者選択のポイント
開店審査代行業者を選ぶ際は、以下の点を重視することが重要です。
実績と専門性
各モールの規約や店舗構築のルールに精通している業者を選択する
対応スピード
開店期限がある場合、迅速な対応が可能な業者を選ぶ
料金の透明性
追加費用が発生しない明確な料金体系を提示している業者
アフターサポート
開店後の運用支援も含めたトータルサポートの有無
Yahoo!ショッピングとクーポン戦略
Yahoo!ショッピングで成功するためには、開店後のクーポン戦略も重要な要素です。
Yahoo!ショッピングでは毎日使えるクーポン・キャンペーンが充実しており、週替わりクーポン(旧日替わりクーポン)では最大30%の割引が可能です。
倍!倍!ストアでは10%・5%の還元、倍!倍!クーポンでは最大10%OFFが実現できます。
これらのクーポン戦略を効果的に活用するためには、開店審査を確実に通過し、早期に営業を開始することが重要です。
楽天市場とスーパーセール対応
楽天市場では定期的に開催される楽天スーパーSALEが重要な売上機会となります。
楽天スーパーSALEでは、買えば買うほどポイントアップの仕組みがあり、購入ショップ数に応じてポイント倍率が最大10倍まで増加します。
獲得上限ポイント数は7,000ポイント(期間限定)となっています。
スーパーセールに参加するためには、事前に楽天市場への出店を完了している必要があり、開店審査を迅速に通過することが売上機会の最大化につながります。
クロスマも実は開店審査オプションがあります
クロスマの開店審査代行サービス
株式会社IZUMIが提供するクロスマでは、バナー作成等ストアデザインと開店審査代行を1モールにつき30,000円で提供しています。
この料金設定は市場相場と比較して非常にリーズナブルであり、特にYahoo!ショッピングの高額な代行サービス(20~100万円)と比較すると大幅なコスト削減が可能です。
クロスマの開店審査代行では、併売先各モールの出店審査に申請・通過した後、ページ作り等の準備を一括して代行いたします。
申請通過後、クロスマご利用開始まで当サービスが一括してページ作り等の準備を代行するため、利用者の手間を大幅に削減できます。
クロスマの総合的なEC支援機能
クロスマは単なる開店審査代行にとどまらず、ECを運営していたIZUMIが開発した複数モール運営効率化ツールです。
一括商品登録
Amazonより商品データをワンクリックで取得し、ワンクリックで各モールへ出品
自動価格改定
自身で決めた価格改定ルールに沿って10~20分間隔で価格情報を自動改定
在庫連携
在庫調整ルールを設定することにより10~20分間隔で在庫数を自動調整
受注処理自動化
受注、発送完了、キャンセルメッセージのテンプレート化によりメールの配信を自動化
対応モールと今後の展開
クロスマが対応するモールは、楽天市場、Yahoo!ショッピング、au PAYマーケット(旧:au Wowma!)となっており、Yahoo!、Amazonが公式に認定したサポートシステムです。
2025年1月には「メルカリShops」「Qoo10」とのAPI連携もリリースされ、さらなる販路拡大が可能になりました。
クロスマを通して出品した商品は、全て自動で出荷連携され、FBAやstockcrewやオープンロジなどの外部倉庫から出荷され次第、クロスマが各サイトに自動で出荷通知を送信します。
手作業が完全に不要になり、売り越しの心配もありません。
料金体系とコストパフォーマンス
クロスマの料金体系は非常にシンプルで、初期費用30,000円+月額14,800円(全て税別)でご利用開始いただけます。
2025年1月まで、初期費用が無料となるキャンペーンも実施中です。
これは他の代行サービスと比較して極めて競争力のある価格設定であり、楽天出店代行の相場(20~100万円)を大幅に下回る料金で、継続的なサポートまで含まれています。
まとめ
各モールの開店審査は複雑で時間のかかるプロセスですが、適切な代行業者を選択することで効率的にEC事業を拡大することができます。
特にクロスマの開店審査代行サービスは、1モールにつき30,000円という明確な料金設定で、開店審査からその後の運営サポートまで一貫して提供されています。
Yahoo!ショッピングのクーポン戦略や楽天市場のスーパーセールなど、各モール特有の販促機会を最大限活用するためには、迅速な開店審査通過と効率的な運営体制の構築が不可欠です。