楽天市場への出店費用はいくら必要?出店プランと手数料の賢い選択方法

「楽天市場に出店には、どれくらい費用がかかるのだろう?」
「オプションや手数料がいろいろあって、よくわからない」
「楽天市場で費用を抑える方法はあるのかな?」

楽天市場に出店を考える方にとって、最初はこのように不安に思うことも多いでしょう。

楽天市場では、出店プランやオプションの選択、それにより発生する手数料への理解は、売上や利益に大きな影響を与えるので重要です。

この記事では、楽天市場への出店費用や手数料の種類と内容を詳しく説明し、業務の効率化に関する情報もお伝えしますので、読み終わった頃にはスムーズに選択ができるでしょう。

1.楽天市場の出店にかかる費用

楽天市場でショップを開業するとき、一律に支払う初期費用を始め、固定費やサービス利用に応じた変動費など様々なコストがかかります。

この章では最初に、各費用の概要を見ていきますので、楽天市場の出店にかかる費用の全体像をイメージしましょう。

1-1 初期費用

楽天市場には3つの出店プランがありますが、始めるにあたって「初期登録費用」が必要です。

こちらは、各出店プラン共通で「60,000円」となっています。

1-2 月額基本料金

次に必ずかかる費用が月額出店料です。

楽天市場にはがんばれ!プラン」「スタンダードプラン」「メガショッププランの3つの出店プランがあり、月額出店料はプランによって異なります。

支払い方法もプランによって「12ヶ月一括」「6ヶ月一括」に分かれます。(※詳細は2章で解説)

1-3 利用手数料

月額基本料金以外に支払う費用には、楽天市場を利用することで発生する利用手数料があります。(※詳細は3章で解説)

  • システム手数料
  • システムサービス利用料
  • R-Messe利用料
  • 楽天ペイ(楽天市場決済)利用料

これらの手数料は、楽天市場で販売を続ける限り支払い義務があり、料金は従量制です。

1-4 オプションサービス

オプションサービスには下記のようなものがあり、利用は出店者の任意となります。(※詳細は3章で解説)

  • R-SNS(アール・エス・エヌ・エス)
  • R-Mail

2.楽天市場の3つの出店プラン(定額)の費用と特徴

ここでは、楽天市場における3つの出店プランにかかる費用と特徴を、分かりやすく表にまとめていますので参照ください。

2-1 がんばれ!プラン

初心者向けの固定費が割安なプランです。
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月額出店料(税別) 支払い方法 登録可能商品数 画像容量
19,500円 12ヶ月一括 5,000 500MBまで

2-2 スタンダードプラン

本格的に売上を伸ばしたい出店者向けの、手数料が割安なプランです。
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月額出店料(税別) 支払い方法 登録可能商品数 画像容量
50,000円 6ヶ月一括 20,000 5GBまで

2-3 メガショッププラン

大規模な運営を目指す出店者向けプランで、登録商品数と画像容量が無制限になります。
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月額出店料(税別) 支払い方法 登録可能商品数 画像容量
100,000円 6ヶ月一括 無制限 無制限

3.楽天市場でかかる従量制サービスの種類と利用料

楽天市場では月額出店料以外に、各種サービスの利用によって従量制で課せられる手数料が発生しますので、それぞれを見ていきましょう。

3-1 システム利用料

システム利用料金は楽天市場のシステムを利用した売上金額に対し、毎月一定の割合を支払う費用のことです。

売上はパソコン経由モバイル経由で発生しますので、下表の通り経路別に料率が決められており、またプラン別でも料率が異なります。
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項目 がんばれ!プラン スタンダードプラン メガショッププラン
パソコン経由(税別) 3.5~6.5% 2.0~4.0% 2.0~4.0%
モバイル経由(税別) 4.0~7.0% 2.5~4.5% 2.5~4.5%

料率に幅があるのは売上金額によっても細かく料率が変わるためで、その体系は複雑ですので詳細につきましては下記URLより楽天公式サイトを参照ください。

3-2 システムサービス利用料

楽天市場に出店すると、以下の3つのシステムサービスへの加入が必要となり、それぞれで利用料が発生します。

①楽天ポイント

楽天会員に付与されるポイントで、楽天市場の出店者は、楽天会員が購入した代金の通常1.0%(税別)をポイント原資として負担する形で利用料を支払うことになります。

②モールにおける取引の安全性/利便性向上のためのシステム利用料

楽天市場を安心・安全・便利に利用できるようにするための、システム開発やユーザー向け窓口の運用などの費用です。

楽天市場出店者は、月間売上高の0.1%(税別)をこの利用料として支払う必要があります。

③楽天スーパーアフィリエイト

楽天スーパーアフィリエイト経由で発生した売上に対して、2〜4% の成果報酬をパートナーへ支払い、アフィリエイトシステム利用料を楽天へ支払うことが必要です。

アフィリエイト報酬の料率(2〜4%)は、商品ジャンルによって定められています。

また、楽天スーパーアフィリエイトシステムの利用料は、パートナーへの成果報酬合計額に対する料率(15〜30%)で決まります。

料率の詳細につきましては、下記楽天公式サイトを参照ください。

3-3 R-Messe利用料

R-Messeは、楽天市場の出店者と購入者がチャットでやりとりできるサービスです。

利用料金は、月額固定費利用回数に応じた従量制課金の2つからなり、月額固定費は出店プランによって下表の通り異なります。
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がんばれ!プラン スタンダードプラン メガショッププラン
月額固定費(税別) 3,000円 5,000円 5,000円

従量制課金は、100会話までは無料で、それ以上の場合は10円/会話がかかり、R-Messeを使わない場合でも、月額固定費は発生します

3-4 楽天ペイ(楽天市場決済)利用料

楽天ペイ(楽天市場決済)は、楽天市場でクレジットカードや電子マネーなどで支払うことができるサービスです。

楽天ペイの利用料金は平均決済単価と月間決済高によって変動し、月間決済高の2.5〜3.5%を負担する必要があります。

3-5 オプションサービス利用料金(任意)

楽天市場に出店する場合、任意で下記のオプションサービス利用料金が発生します。

利用する可能性がある場合は、それぞれの費用を確認することがおすすめです。

R-SNS(アール・エス・エヌ・エス)

R-SNSは、Facebook、Instagram、LINE、ROOMといったSNSを楽天市場の店舗運営に活用できる有料のオプションサービスで、月額固定費3,000円が必要です。

R-Mail

R-Mailは、楽天市場でのお買い物をしたお客様にメールマガジンを配信できるサービスで、基本料金(月額)は無料ですが、メールマガジンの配信数に応じて1円/1通の配信料がかかります。

4.楽天出店プランの費用感シミュレーション

楽天市場の利用で発生する費用について、3つの目標月商をもとにしてシミュレーションしてみました。

商品ジャンルによって手数料が変わりますので、ここではファッション関連の商品を想定し、楽天の月間費用シミュレーション・ツールを利用しています。

※「初期登録費用」の60,000万円は各プラン共通であり、初年度のみにかかる費用ですの で、シミュレーションより除外しています。

4-1 目標月商50万円の場合

目標月商50万円において下記条件で試算した場合の、1ヵ月にかかる費用の目安です。

  • 目標月商:50万円
  • 予想客単価:~3,000円
  • 商品ジャンル:ファッション

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がんばれ!プラン スタンダードプラン メガショッププラン
月額出店料(税別) 19,500円 50,000円 100,000円
システム料金(パソコン) 13,000円 8,000円 8,000円
システム料金(モバイル) 21,000円 13,500円 13,500円
楽天ポイント原資 4,750円 4,750円 4,750円
安全性・利便性向上の
システム利用料
500円 500円 500円
アフィリエイト利用料 7,800円 7,800円 7,800円
楽天ペイ利用料 17,500円 17,500円 17,500円
合 計(税別) 84,050円 102,050円 152,050円

上表結果でわかる通り、50万円程度の月商では初心者向けのがんばれ!プランが一番少ない費用で済みます。

4-2 目標月商100万円の場合

目標月商100万円において下記条件で試算した場合の、1ヵ月にかかる費用の目安です。月商規模に合わせて、予想客単価を5,000円に上げています。

  • 目標月商:100万円
  • 予想客単価:5,000円
  • 商品ジャンル:ファッション

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がんばれ!プラン スタンダードプラン メガショッププラン
月額出店料(税別) 19,500円 50,000円 100,000円
システム料金(パソコン) 26,000円 16,000円 16,000円
システム料金(モバイル) 41,500円 27,000円 27,000円
楽天ポイント原資 9,500円 9,500円 9,500円
安全性・利便性向上の
システム利用料
1,000円 1,000円 1,000円
アフィリエイト利用料 15,600円 15,600円 15,600円
楽天ペイ利用料 35,000円 35,000円 35,000円
合 計(税別) 148,100円 154,100円 204,100円

上表の通り、目標月商100万円の場合、「がんばれ!プラン」と「スタンダードプラン」の費用の差が、わずかに6,000円に縮まりました。

商品ジャンルにもよりますが、だいたい月商140万円を超えるあたりで「スタンダードプラン」を利用する方が、従量制の手数料が安いことによりお得になります

4-3 目標月商300万円の場合

目標月商300万円において下記条件で試算した場合の、1ヵ月にかかる費用の目安です。月商規模に合わせて予想客単価を10,000円に上げています。

  • 目標月商:300万円
  • 予想客単価:10,000円
  • 商品ジャンル:ファッション

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がんばれ!プラン スタンダードプラン メガショッププラン
月額出店料(税別) 19,500円 50,000円 100,000円
システム料金(パソコン) 73,500円 46,000円 46,000円
システム料金(モバイル) 115,500円 73,000円 73,000円
楽天ポイント原資 28,500円 28,500円 28,500円
安全性・利便性向上の
システム利用料
3,000円 3,000円 3,000円
アフィリエイト利用料 46,800円 46,800円 46,800円
楽天ペイ利用料 102,000円 102,000円 102,000円
合 計(税別) 388,800円 349,300円 399,300円

目標月商300万円をとした場合、「スタンダードプラン」が最も有利なことがわかります。

実際のところ「スタンダードプラン」と「メガショッププラン」では、どの目標月商金額においても月額出店料以外のコストは同じなので、両者の違いは月額出店料の差だけです。

5.クロスマを使えば楽天市場で費用を抑えられる!

ここでは4章までの出店費用とシステム利用料の情報をもとに、楽天市場で費用を抑える方法について見ていきます。

5-1 最適な出店プランを選ぶ

出店プラン費用(固定費)の部分でコストを抑えるには、下記の基準で最適な出店プランを選ぶ目安とするべきでしょう。

  • 月商140万円以下の場合:「がんばれ!プラン」
  • 月商140万円以上の場合:「スタンダードプラン」

月商140万円以上で、2万点以上の出品や5GB以上の画像容量を使う場合は、「メガショッププラン」が最適な出店プランと言えます。

5-2 システムサービス利用料を減らす

楽天市場のシステムサービス料は、取扱う商品ジャンルや売上金額によって細分化されており、月商が大きくなるにつれ負担が少なくなる傾向があります。

したがってシステムサービス利用料の領域で費用を抑えるには、以下のように楽天市場の基準に沿って対応する方法があります。

■楽天市場に参入前の場合

  • アフィリエイト料率が低い商品ジャンルを選ぶ
  • 単価の高い商品を扱うことで楽天ペイ利用料を削減する

 

■楽天市場に参入済みの場合

  • 140万円以上へ月商規模を拡大し、システムサービス利用料を下げる

5-3 オプションサービスを見直す

オプションサービスは、任意の有料サービスです。

したがって、効果を定期的に分析しコストパフォーマンスが高いものに絞ることで、無駄な費用を削減することができます。

5-4 費用対効果の高いショップ運営効率化ツールを利用する

ECサイトでショップを運営する場合、出品、価格変更、在庫管理、受注処理、出荷指示など多くの業務が日々発生します。

特に楽天市場のような複雑なシステムを持つプラットフォームにおいて、ビジネスを拡大するには仕組みづくりや人手が必要となり、外注化費用や人件費も想像以上にかかるでしょう。

このような課題の解決には、ショップ運営を効率化するツールが最適です。

楽天市場と連携しているクロスマを利用すれば、下記のような機能を備えているので、作業時間を91%削減できたというデータも出ています。

  • 在庫、受注、商品管理、売上管理の一元化
  • 商品ページの瞬時作成
  • 出荷指示や購入者へのメール連絡の自動化
  • 複数店舗間の在庫調整

クロスマ』は、このようなショップ運営に関するオールインワンのツールでありながら、料金は従量制ではなく月額14,800円(税別)という手の出しやすい価格です。

Amazonでショップを運営しながら楽天市場へビジネスを拡大されたい方なら、今すぐに始めることができますので、是非ご検討ください。

クロスマ

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6.楽天市場への出店の流れ

ここでは、楽天市場への出店方法について説明します。

申し込みからショップ開店までに約1〜2ヵ月かかりますので、流れを理解した上で不安があるところは作業代行を検討するのもいいでしょう。

6-1 楽天市場への出店申し込み(出店審査)

楽天市場へ出店を申し込みするときは、公式サイトから出店申し込みボタンをクリックし、必要事項を入力して出店審査に進みます。

出店審査では、事業内容、商品の品質、価格設定、顧客対応、事業規模などがチェックされ、楽天市場が定める基準をクリアしていれば合格です。

6-2 楽天RMSを利用して店舗つくり

出店審査に合格するとRMS(店舗運営システム)を利用して、下記の手順で開店準備を行います。

  • ショップの基本情報、決済手段、配送方法等の設定
  • ショップ内のカテゴリー作成
  • 商品登録
  • ショップ全体のデザイン設定
  • トップページの作成

これらの作業は楽天市場側のマニュアルに沿って進めますが、Webデザインなどの知識(HTML・CSS等)がなくて不安な方は、是非、『クロスマ』の代行サービスの利用を検討下さい。

クロスマは、ショップの初期設定から開店審査までを、15,000円(税別)という圧倒的な低価格で代行しています。

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6-3 ショップ開店

開店準備が整った後、開店審査を無事通過することでショップ開店となりますが、開店後も販売状況を日々チェックしながら効率的な運営をしていくことが重要です。

商品登録、顧客へのメール対応、発送指示、商品管理などは、ショップ運営を続ける限り発生する業務です。

そういった部分を外注化するのもひとつの方法ですが、クロスマのようなオールインワンのショップ運営効率化ツールを利用することで、余計な人件費をカットすることができます

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7. 楽天市場への出店費用に関するよくある質問

本章では、楽天市場へ出店する際に必要な費用に関するよくある質問にお答えします。

7-1.楽天市場への出店でおすすめのプランは何ですか?

初心者の方は固定費の安い「がんばれ!プラン」からスタートするのが良いでしょう。

すでに他のECサイトで実績があり月商140万円以上を見込める方は、最初から手数料がお得な「スタンダードプラン」を選択することをおススメします。

なぜなら、出店プランは利用開始後1年間は変更できないためであり、すぐに月商140万円を超える実力を備えたショップにとって「がんばれ!プラン」は割高になります。

もし、2万点以上の出品や5GB以上の画像容量を扱う大規模出店者の場合は、手数料がお得な上に出品数・使用画像容量が無制限な「メガショッププラン」がいいでしょう。

7-2.従量制サービス利用料金をシミュレーションできますか?

楽天市場で準備されている下記の月間費用シミュレーション・ツール」を利用すると、ショップの目標月商や予想客単価・商品ジャンルに合わせた試算が可能です。(※4章の試算で利用)

月間費用シミュレーション・ツールの利用はこちらから確認できます。

7-3.楽天市場出店で費用を抑える方法は?

目標月商に合わせた最適な出店プランを選び、ショップ運営効率化ツールを活用することで、コスパのよいビジネスの展開が可能になります。

楽天市場は大きな集客力を持ったECサイトですが、既述の通り細分化されたレギュレーションに対応しながら様々な業務を行う必要があります。

したがって、費用を押さえ収益を上げる方法としては、スタッフを増やすよりも効率的にショップを運営できるツールを利用したほうが良いでしょう。

在庫管理から発送、売上までオールインワンで管理できる『クロスマ』を利用することで効率的にショップ運営をおこなうことをおすすめします。

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7-4.出店審査に落ちると再申請は可能ですか?

再申請は可能ですが、すぐにはできず一定期間空ける必要があります。

どれくらいの期間待つ必要があるかについては、楽天側より明らかにされていませんが、これまでの傾向から数ヵ月かかると推測されています。

その間に落ちたと思われる要因を分析し、しっかりと改善を図った上で再申請を依頼することをおススメします。

8.まとめ

この記事では楽天市場への出店費用について、3つの出店プランの費用や特徴、選び方をはじめ、必要な初期費用やシステムサービス利用の際の手数料まで詳しく解説しました。

出店プランによって必要な月額費用と従量制の手数料が複雑にからむ楽天市場の出店費用ですので、各手数料に対する深い理解がなければ想定した利益を取れない可能性もあります。

すでにご紹介しました通り、IZUMIが開発した複数モール運営効率化ツールクロスマ』では、新規ショップ作りの代行や、開店後のショップ運営を効率化するサービスを驚くほどの低価格で提供しています。

クロスマは楽天市場と連携しているオールインワンのツールなので、最適な出店プランで効率よくシステムサービスを利用したショップ運営が可能です。

「楽天市場でかかる費用はなとなく理解できたけど、上手く利用できるだろうか?」

「そもそも楽天市場への出店立ち上げに自信がない」

という方は、是非一度『クロスマ』へお気軽にお問い合わせください。

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